第45回 全日本スキー技術選手権大会オフィシャルサイト
 

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技術選とは

競技のながれ

競技種目と評価のポイント




技術選を一言で表わすならば、スキー技術の「巧さ」を競い合う大会。アルペンレースのように「タイム」を競う概念はなく、フリースタイル競技のように技の難度が直接点数に反映されることもありません。設定された斜面に対してどのようなターン弧を描いてくるか、どれだけスキー板の性能を引き出すことができているかなど、さまざまなポイントを評価し、順位を決定します。
揮毫:石塚静夫(禅)


アルペンスキーやモーグル競技が限られた状況の中でパフォーマンスを競うのに対して技術選は、中斜面の一枚バーンから、うねりを含む複合斜面、さらにはコブ斜面など、ゲレンデのあらゆるフィールドを戦いの場とします。雪面コンディションも、アイスバーンと見まがうようなハードパックから、最低限のグルーミングのみを施した不整地(コブ斜面)で行うものなど、われわれ一般スキーヤーが普段滑走している状況に近いシチュエーションで競技が行われるのも特徴です。

タイムそのものを競う競技ではありませんが、ターンの質とスピードには密接に関わるため、ほとんどの種目は驚異的な滑走スピードで繰り広げられます。種目によっては極めて難度の高い斜面が設定されるため、選手にとっては恐怖心との戦いでもあります。

皆さんが普段楽しんでいるゲレンデを舞台に、その技能を種目ごとにジャッジし、すべての種目の獲得点の合計が高い者が勝利する。いわば、ゲレンデスキーヤーの頂点を決める大会、それが技術選です。


このように現在こそ、技術選は技術の高さを争う戦いの舞台となっていますが、もともとのルーツは、1964年に開催された『第1回 デモンストレーター選考会』に端を発します。

これは、オーストリアで行われた、第7回インタースキー(国際スキー指導者会議)に派遣する日本代表のスキー教師を決定するために行なわれたもの。先鋭的なスキー技術ではなく、スキーを指導するための技術を見るというものだったわけです。それが歴史を重ねる中で、『全日本基礎スキー選手権大会』、『技術選』と名称を変えながら発展し、現在のような大会となりました。

全日本大会に出場するためには、各都道府県のスキー連盟が行う地区予選で上位入賞することが条件となります。毎年1月から2月にかけて各地で行なわれる予選会は、SAJ1級を持っていれば参加できるため、技術に自信のあるスキーヤーにとっては、トップ選手と同じ土俵で戦える大会として魅力があります。

実際、技術選に参加する選手には、ワールドカップやオリンピックで世界を舞台に戦った選手から、スキースクールの教師、あるいはサラリーマンスキーヤーなど、経歴もさまざま。技術さえあれば、誰でも全日本の檜舞台に躍り出るチャンスがあるわけです。

全日本大会への出場枠は県ごとに定められており、一部の県では十分な実力があるにも関わらず、出場機会を逸するケースがありました。そこで、今年初の試みとして、08年2月に長野県白馬八方尾根スキー場で開催される第1回テクニカルスキーコンテストの上位、男子40名、女子20名にも技術選本大会への出場枠を設定。有望選手に再チャレンジの場を提供するとともに、若手の選手の台頭も期待されます。


普段、雑誌やビデオでしか見れない、トップスキーヤーの素顔を垣間見ることができるのも、技術選の魅力のひとつ。また、スキー用具メーカーにとっても、次年度モデルお披露目の場でもあるため、各社ともテント村で自社商品のアピール合戦を繰り広げます。

しかし、なんといっても技術選の最大の魅力は進化し続ける最新鋭のスキーテクニックと、それに挑む選手たちの熱い戦い。会場の新潟県、苗場スキー場は関東圏からは日帰り観戦も可能なほど好アクセスに恵まれ、ナマで技術選を観戦する絶好のチャンスです。今年はぜひ、会場に足を運んで本物のスピードと、ナマのスキーテクニックをお楽しみください。
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