今日の種目は、午前は「総合滑降(総合斜面・ハードまたはノーマルパック)」「大回り(急斜面・ナチュラル)」の2種目。午後は「小回り(総合斜面・ハードまたはノーマルパック)」「小回り(急斜面・ナチュラル)」の計4種目。各種目の条件設定にある“ハードパック”“ノーマルパック”“ナチュラル”とは、競技コースの斜面の状況設定を表わしています。順にそのコンセプトを説明しておくと、ハードパックは「重機による整備と人為的な硬化作業・整備を加える斜面」。ノーマルパックは「重機による整備と人為的な整備を行なう斜面」。最後のナチュラルは「人為的な整備を行なう斜面」となっています。簡単に表現すれば、圧雪車での整備を基本に、雪面硬化剤などを使用して硬くするか、圧雪車を積極的に使わずにコース整備隊によるデラパージュのみの整備にとどめるかという感じ。少々おおまかな表現ですが、そんなふうに考えれば斜面状況がイメージしやすいでしょう。
この斜面状況も含めた種目設定が技術選らしさのひとつであり、「“そのとき、その場所”の斜面状況に対応して最高のパフォーマンスを発揮する」、それが「巧」を競う技術選なのです。
予選には、昨年決勝進出したシード選手たち出場しませんが、本選への出場をかけて、男子243名、女子125名が熱戦を展開。予選を通過できるのは男子120名、女子60名となっており、約半分の選手が涙をのむことになります。
早朝からコースをガスが覆っていたため、午前9時開始予定を少し過ぎて競技がスタート。視界は徐々に回復し、競技が進むにつれて日が差して、1班が終わる頃には青空が広がり、コース状況は最高な状態に。ただ、日がかげると斜面状況が見にくいフラットライトの状態になるため、起伏が設定されている総合斜面での種目では、選手たちにストレスを課すことになったようです。
そんな予選をトップ通過したのは、男子は大谷敏也選手、女子は粟生田雪乃選手と金子あゆみ選手。大谷選手は、種目別1位こそありませんでしたが、やや失敗に終わった総合滑降以外は2位と3位でコンスタントに高得点を維持したことが勝因のひとつ。粟生田選手と金子選手は、ともに種目別1位をふたつ取り、本選へ向けてその存在とともに好調さをアピールしました。2位以下の順位についてはリザルトをチェックしてください。
今日は出場選手が多いことから、午後の競技が始まるのが2時を過ぎ、終わったのは5時40分。ぎりぎり日没にならずに競技を終えたという感じ。それでも、午後のローテーションの4班目あたりではだいぶ暗くなり、斜面が見にくい状態になりましたが、逆に雪面が硬くなったのか、ローテンションが進むにつれて高得点が出るようになり、とくに小回り(総合斜面・ハードまたはノーマルパック)の5班目の米丘友明、兼子正寛、渡部浩司ら3選手の争いは、3名の出走が近かったこともあり、なかなか見応えがありました。

明日本選は、今日の予選と同じ種目で争われますが、いよいよシード選手たちが登場。彼ら、彼女らがどんな滑りを見せるのか。その実力が、明確にわかるので、いつも以上に観戦がおもしろくなることはまちがいないでしょう。
写真協力:真嶋和隆、菅沼浩 |
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苗場プリンスホテルから見た競技バーン。正面が第3ゲレンデのノースとサウスコース。左奥に男子リーゼンコースがある



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