準決勝は午前に2種目、午後に1種目の計3種目で争われました。
午前の種目は「小回り(急斜面・ナチュラル)」と「小回り(中急斜面・不整地)」。注目は柏木義之選手と井山敬介選手、松沢聖佳選手と中田良子選手のデッドヒート。そして、それを追う片山秀斗、山田卓也、佐藤久哉ら3選手と、女子は小野塚彩那、三星佳代、藤田潤子ら3選手がどこまで迫るのかです。
本選の勢いをそのまま柏木選手が継続すれば、井山選手とはいえども追いつくのはむずかしい状態。しかし、流れはやや井山選手に。急斜面・ナチュラルでは同点。中急斜面・不整地では井山選手が上回り、一気に点差を縮めました。 不整地、つまりコブ斜面種目はいわば技術選の花形種目のひとつ。その種目で、柏木、井山はほぼ同じラインを選択。先に滑った井山はていねいなスキーさばきで攻めつつもミスをしない滑りを見せたのに対し、柏木は攻めの姿勢を全面に出して勝負。軍配は井山に上がり、ここで差が一気に縮まることになりました。ふたりを追う3選手の中で、一歩抜き出たのは山田卓也選手。急斜面・ナチュラルでは、山田選手らしいストロークのある小回りで279点をマーク。中急斜面・不整地でも柏木選手を上回る278点の高得点を奪取しています。
女子は松沢選手が女王としての実力を発揮。じりじりと中田選手をはじめ、追従する選手たちを引き離しています。一気に引き離さないのは、女王としての余裕なのかもしれません。いったい誰が7連覇を阻止することができるのか。
午前の種目で特筆しておきたいのは、丸山貴雄選手の追い上げ。優勝争いの一角としてつねに注目されている丸山選手ですが、今年は本選を6位で通過し、やや出遅れた感じに。それを挽回する気の入った滑りを見せ、急斜面・ナチュラルでは柏木、井山両選手と同じ281点をマーク。丸山選手の猛追が始まりました。

午後の種目は「大回り(総合斜面・ハードまたはノーマルパック)」の1種目のみ。ここでの成績が、明日のトップ争いに大きく影響することはまちがいまりません。
5つのウェーブが設けられた競技バーンは、ややフラットライトぎみで斜面状況を把握しにくい状態でした。後半には雨が降ってくるなど、選手たちは自然条件の変化にも対応しなければならず、苦しい戦いになったことでしょう。そんな条件下での戦いを制したのは、男子は井山敬介選手。女子は小野塚彩那、藤田潤子、三星佳代、金子あゆみの4選手。井山選手はここで283点をマーク。対する柏木選手は280点。その結果、柏木選手を1点上回り、井山選手がトップに! 柏木選手にとっては、今日の第一種目となった小回り(中急斜面・不整地)での結果が大きく響くことになりました。
女子は、4名の選手が271点を奪取して種目別1位になるなど、熱い戦いが繰り広げれましたが、松沢選手も270点と差を最小限にとどめ、女王の独走態勢が徐々に整い始めたと言ってよいでしょう。中田選手はこの種目で小さなミスを重ねて268点に。たんたんと高得点をマークする女王に食らいついて来ていただけに、本選で1位を取っているバーンで差を大きく縮めたかったところですが、最終的には松沢選手を楽にする結果になってしまいました。
順位についての詳細は公式リザルトを見てください。明日は決勝。いよいよチャンピオンが決定されます。天候が気になるところですが、熱戦になることはまちがいないでしょう。現在、最後のバーン作りが行なわれています。明日も、参加選手たちへの応援をよろしくお願いします。
写真協力:真嶋和隆、菅沼浩
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粘り強く追従する山田選手

小回り(急斜面・ナチュラル)で281点をマークして、猛追を開始した丸山選手

優勝争いを繰り広げる松沢、中田の両選手に食らいつく小野塚選手

今日の藤田選手は圧巻だった。小回り(急斜面・ナチュラル)こそ落としたが、それ以外は種目別1位をふたつも取り、女王を脅かす存在に |