第45回 全日本スキー技術選手権大会オフィシャルサイト
 

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■期日:2008年3月15日(土)
■会場:新潟県・苗場スキー場


大会日程および競技種目
【決勝】
09:00 中回り   総合斜面・整地・ハードまたはノーマルパック(第3・ノース)
  小回り   急斜面・ナチュラル(男子リーゼン)
13:00 総合滑降   総合斜面・ナチュラル(第3・サウス)
※斜面状況、雪面状況により人工的なウェーブを設定する場合もある。
※種目・バーン設定は変更する場合もある。


 今日は決勝。心配された天候も、朝から晴れわたり、最高の舞台が整いました。
 決勝種目は3種目。午前は「小回り(急斜面・ナチュラル)」と「中回り(総合斜面・ハードorノーマルパック)」、午後は第3ゲレンデのノースとサウスをつなげて全面で行なう「総合滑降(総合斜面・ハードパック)」。それだけでも楽しみな斜面設定なのですが、それ以上に男女ともにチャンピオンをかけた熾烈な争いがあり、会場はおおいに盛り上がりました。

 注目された男子のチャンピオン争いは井山敬介選手が1点差で連覇を達成。女子は松沢聖佳選手が技術選史上初の7連覇を成し遂げました。


 午前10時からスタートした決勝。最初のチャンピオン争いは、女子1班から始まった「小回り(急斜面・ナチュラル)」で展開されました。決勝8番スタートの中田良子選手が先に273点の高得点をマーク。男子にひけを取らないスキーさばきは、むずかしい条件になればなるほど威力を発揮します。松沢選手はその5人あとにスタート。271点という高得点をマークするも、中田選手には2点及ばず。ふたりの差は4点に。残り2種目での逆転の可能性を、中田選手は引き寄せました。

 女子1班が終了後、男子に移りますが、その1番目にスタート台に立ったのが井山選手。柏木義之選手との差はわずか1点。柏木選手の調子を考えれば、ひとつのミスも許されません。プレッシャーがかからないわけがないそんな状態でたたき出したのは281点。充分に高得点ですが、安心できる点数とはいえず、同時進行している「中回り(総合斜面・ハードorノーマルパック)」ですぐに柏木選手が種目別1位となる284点を奪取。この時点で、柏木選手が逆転し、トップに立ちました。それを追って同種目に井山選手が登場。「これでどうだ」とばかりの迫力ある滑りでゴールし、電光掲示板を見上げる井山選手。しかしなかなか得点が表示されず、わずかな時間が長く感じます。表示された得点は284点。大歓声があがりましたが、井山選手はここで1点でも多く得点したかったはず。ここまでの同種目の得点の出方を考えれば、誰でもそう考えることでしょう。

 午前の残す種目は柏木選手の「小回り(急斜面・ナチュラル)。ここで柏木選手は284点を奪取。2点差を死守して最終種目に挑むことになりました。
 それと同時に進行している女子1班の中回り(総合斜面・ハードorノーマルパック)では、ともにふるわずに中田選手が272点、松沢選手が273点に終わり、それでもじりじりと女王が引き離していきます。やや足踏み状態のふたりを猛追したのが、三星佳代選手と小野塚彩那選手。三星選手は、ゴール後に防護マットにつっこむほどのぎりぎりの攻めを見せ、種目別1位となる277点をマーク。小野塚選手も276点で2位の中田選手にプレッシャーをかけていきます。


 午前の競技を終えて、柏木選手と井山選手との差は2点。松沢選手と中田選手との差が5点。チャンピオン争いは、ともに最終種目で決せられることになりました。

 決勝は女子1班からスタート。ほとんどの選手が全開で勝負してきます。とくに若い選手たちの積極的な攻めが目立ちましたが、そのなかでも群を抜いていたのが小野塚彩那選手。ギャラリーをおおいに沸かす滑りで276点をマーク。そんな力でねじ伏せていくような小野塚選手とは対照的だったのが三星選手。中堅選手らしくスピードと斜面へのコーディネイト能力で魅せて276点をマーク。ともに種目別1位に輝いています。このふたりの滑りを見て力が入ったのか、中田選手はウェーブの処理にミスをして268点という結果に。
 女子1班の最後に登場した松沢選手は、そのすべてを知ってのスタートのはずでしたが、守ることはせずに攻めの滑りでゴール。種目別3位になる275点。この瞬間、女子だけでなく、男女合わせて初の7連覇を達成しました。

 男子は柏木選手がいる4班からスタート。柏木選手は12番目のスタートで、井山選手は次の2班の7番目。あとに滑るほうが有利と言われることの多い技術選。柏木選手はここで圧倒的な強さを見せて高得点をマークし、大きなプレッシャーをかけたかったことでしょう。その結果は283点。井山選手はこれに2点を足した285点を上回らなければ、逆転して連覇を果たすことができない状況に。本選に入ってからまだ286点という得点は出ておらず、プレッシャーのかかるなかでその点数を出すのは決してかんたんなことではありません。
 ギャラリー、選手、すべてが注目するなか井山選手がスタート。ハイスピードであることはもちろん、コース全体を使ったコーディネイトを披露。ゴールとともにガッツポーズが飛び出すほどの自信の滑り。電光掲示板に表示された得点は286点。もう一度ガッツポーズするととともに涙があふれ、顔を手で覆った井山選手。わずか1点ですが、この1点が重い1点となり、柏木選手の王座返り咲きを阻み、井山選手の連覇を達成させました。


 最後まで熱い戦いを繰り広げた今大会。技術選史上初の7連覇を達成した松沢聖佳選手。連覇を遂げた井山敬介選手。そして、井山選手と柏木選手は圧倒的な強さで3位以下を大きく引き離すなど話題はたくさんありますが、3位に入った山田卓也選手、4位の片山秀斗選手、5位の水落亮太選手、そして女子の小野塚彩那選手たちの活躍も忘れてはならないでしょう。山田選手の復調、片山選手の健闘、そして水落選手、小野塚選手の大きなステップアップ。早くも来年の技術選が楽しいです。これからも本大会をぜひ注目し、選手たちを応援してください。

写真協力:真嶋和隆、菅沼浩

松沢選手
7連覇を達成し、ギャラリーの声援に応える松沢選手

井山選手
北海道チームに胴上げの歓迎を受ける井山選手

井山選手の滑り
連覇を遂げた井山選手の快走

松沢選手の滑り
どんなシチュエーションにも対応する松沢選手。彼女を破る選手は出てくるのだろうか

ギャラリーの応援
たくさんのギャラリーが選手たちに熱い声援を送っていた

柏木選手の滑り
2位という結果に終わったが、その滑りは他を圧倒し、多くのギャラリーの記憶に刻まれた

水落選手の滑り
成長著しい水落選手。今後の活躍が楽しみ

藤田選手の滑り
中田選手、小野塚彩那選手に負けない力強い滑りで存在を印象づけた藤田選手

デモンストレーション
競技終了後、今大会をもって引退する選手のセレモニーとともに、デモンストレーターたちのデモンストレーションも行なわれた
 

動画ギャラリー

ムービー再生 ムービー再生 ムービー再生
小回り:井山敬介   中回り:井山敬介   総合滑降:井山敬介

ムービー再生 ムービー再生 ムービー再生
小回り:柏木義之   中回り:柏木義之   総合滑降:柏木義之

ムービー再生 ムービー再生 ムービー再生
中回り:山田卓也   小回り:片山秀斗   小回り:岡田慎

ムービー再生 ムービー再生 ムービー再生
中回り:水落亮太   小回り:丸山貴雄   小回り:松沢聖佳

ムービー再生 ムービー再生 ムービー再生
小回り:中田良子   中回り:小野塚彩那   総合滑降:小野塚彩那

ムービー再生 ムービー再生  
中回り:三星佳代   小回り:藤田潤子    
 



男子リザルト
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